憔悴

キル・ビルvol.2観てきましたよ。有言実行。おれは自分が観たとなるとネタバレという概念が脳裏から消失したかのごとき文章を綴りかねないので未見の方はお気をつけてください。
しかしこれが何ともどうでしょう。正直に申して期待外れでした。期待があまりにも巨大すぎたからかもしれませんけど。全体的にテンションが低く感じました。ファンキーさというかバカ度は前作より減退していて、会話を基調としたシーンが多いんですがそういったシーンも、例えばパルプ・フィクションのケツに懐中時計を入れてどーたらってエピソードのシーンとかレザボア・ドッグスの初っ端のライク・ア・ヴァージン談義とかに見られたようなウィットや下品なユーモアのようなものをあまり感じなくて退屈でした。vol.1ではオーレン・イシイとかGOGO夕張とかクレイジー88とか敵方がアッパーだったのが、今作の敵さんたちはビルも含め軒並み感傷的なんでそこら辺が大きいのかなあなどと思ったりもしました。中国のジジイの話辺りは面白かったです。その中でのユマ・サーマンとジジイが対決するシーンに関してはマトリックスの特訓シーンを連想せざるを得ませんが、スピード感ではマトに大きく譲るものの音楽の使い方やカメラワークでリードし総合的には勝利してるかなあと思いました。さて、これだけ色々言っておいて何ですが、睡眠不足気味だったためところどころ記憶が失われていますので結局のところよく分かりません!

※追記 思い出してきたので少し書きます。さっきの続きなのでこれから観る方は読まない方が良いかもしれませんが、そこら辺は自己責任(!)でお願いします。

  • ユマ・サーマンが荒野を乱れた髪のまま裸足で歩いてるシーンがカッコよくてしびれた。
  • エンド・ロールの前のキャスト紹介ムービーがカッコよくてしびれた。

こんなとこですかね。今思うと結構カッコよかったような気もしてきました。うわあ曖昧。とりあえずウトウトしてたんでね、もう一度観たいです。失われた時を求めています。